高速回転に優れた特性を持つ。しかし騒音問題、首振り運動による効率ロスやメンテナンス性への問題などを抱える。また起電(カットイン)風速(4~5m/s)が高く、強風時の「回り過ぎ」危険対策としてカットアウト、維持管理費や装置のコストアップが指摘される。
抗力型風車の代表格、風が持つエネルギーの10数パーセントの利用にとどまります。周速比は1以下で音は静かであり、弱風でも起動性が良く大きなトルクを発生します。首振り無しで全方位取風が可能である。
自力で回転開始が可能となり、回り始めると周速比は高く回転トルクも高く注目度は高い風車である。
起動トルクは極めて小さく、自力での回転開始は不可能であり、起動のために モータや他の風車の力を借りるなど様々な工夫が必要となる。
円筒に近い形をしていてどの方向からも風を受けられるため、風向きを考慮することなく設置が可能です。
また、狭いスペースでの発電にも活躍する方式になります。
トルネード型風力発電機は、静音性に優れた「サボニウス型」風力発電機と、
回転トルクに優れた「ジャイロミル型」風力発電機両者の特性を併せ持った世界初の風車です。
視認性に優れ、従来型(主流となっているプロペラ風車型)と比べて、
鳥を巻き込んでしまう事故を起こしにくい構造です。
三角筐体3本の各柱1本に1つずつ避雷針が設置されており、誘導雷を各柱の避雷針で鉛直にアースして、
被害を最小限にしています。風力発電機にとって最大の天敵となる落雷の対策がしっかりしており、最悪落雷に直撃されても、
三角筐体と2軸で装着している羽根は、落ちるリスクが極めて少ない構造になっています。
落雷で破壊されたプロペラ風力発電機
頑強な三角フレーム構造により強風時の支柱が折れるなどの破損が無く、ブレードも風に強い構造になっている。
また双方向に回転するブレードによって得られるジャイロ効果で、回転数が上がるほど筐体の安定が増す構造になっています。
機械力に頼るのではなく、自然の法則により制御しているため、自然力に対して非常に堅牢な特徴を持っています。
突風、台風で破壊されたプロペラ風力発電機
ピッチコントロール、ヨー動作が無いため、部品が少なく、
プロペラ型風力発電機に比べて故障も少ない構造になっています。
静止時に電力を使わず、またカットアウトが無いため、発電コストを抑えることができます。
さらに抗力型で低回転、高トルクの特性を持ち回転スピードが早く無いため、安全に大型化も容易。
構造もシンプルなので、在来建築工法と同様に大型化が実現でき、大型化してもメンテナンスや故障が少なくなります。
カットアウトが非常に少なく、強風時の発電ができるトルネード型風力発電機の発電効率は、プロペラ型に劣るものの、
稼働率が高いのが特徴です。(強風地域では、年間の発電量で大きく差が出ます)エネルギーの大きな強風時に、
発電できるため、理想的な稼働率を実現しています。
また360°全方向からの風に対応できるため、安定した発電量を供給することができます。